緊縛と言っても、その縛り方(方法)には様々な種類があります。縛り方を変える事で、緊縛の楽しみ方は無限に広がります。
このページでは、比較的ポピュラーかと思われる緊縛の縛り方を、当サイトオリジナルの写真と解説を交えて種類別に紹介していきたいと思います。
緊縛と聞いて「亀甲縛り」しか思い浮かばないような方にも、「こんな縛り方があるのか!?」と参考にしていただければ幸いです。
ただ、SMの緊縛は相手の身体の自由を奪う行為であり、100%の安全はありえません。
こちらの「02-04 緊縛と怪我」のページも是非ご覧下さい。
なお、縛り方の名称は、間違っているもしくは、人によって呼称が異なる場合がある事をご了承下さい。
掲載している緊縛の種類が増えてきましたので、リストも用意いたしました。
この下に表示されます「▼緊縛の種類リストを開く▼」をクリック(タップ)すると、一覧が開き、ページャー(各項目に素早く移動)として機能させる事が出来ます。
(この縛り方の手順を「後手縛りの方法・やり方」のページで解説しています。)
もっともポピュラーであり、それでありながら緊縛の基本になる縛り方と言っても言い過ぎではなく、殆どの縛りは、この後手縛りの応用になります。
両腕を背中側で組み、その腕を束ねるように縛った所を起点とし、背中の中央を展開点として上腕と胸元に縄をかけていく縛り方になります。
縛りの「起点」「展開」「閂」「収束(後処理)」という基本が全て含まれる為、この後手縛りと少しのテクニックをマスターする事で、このページで紹介する縛りの殆どが可能になります。
後述の「高手小手縛り」と混同している場合が見受けられますが、全く別の縛り方です。
別の呼称として、「後手胸縄縛り」とする人もいるようです。
見た目は「後手縛り」と似ていますが、縛り方は全く異なり、その方法も人によって千差万別です。
もちろん、「後手縛り」をベースにした縛り方もありますが、安全面を考慮すれば、後述の「屈腕固定縛り」をベースにした方がいいとされています。
特徴は、背中側に組んだ両腕の手首が、両肘よりも高い場所で固定される事です。
緊縛の中でも、あえてこの縛りに拘ったサイトを運営されている方もいる程、ファンの多い縛りでもあります。
当然ながら縛られる側の関節の柔軟性などが要求されますから、縛る側、縛られる側双方ともに少し上級者向けの縛り方になります。
背中で手を合わせた状態で拘束する縛り方です。
縛る側のテクニックも重要ですが、そもそも縛られる側が、背中で手を合わせられないぐらい関節が硬いと出来ない縛りです。
相手の関節の柔らかさを意識しないで縛ると、思わぬ怪我(チアノーゼ・捻挫・神経損傷)に繋がる事がある為、十分な注意が必要な縛り方と言えます。
先に示した「高手小手縛り」よりも高度な縛り方になります。
両手を頭の後ろで拘束する縛り方です。「後頭後手縛り」と呼称する方もいらしゃいます。
縛られる側の両脇があらわになりますので、縛られる側が女性であれば、羞恥心を少しあおる効果もあります。
「後手縛り」の縛りの起点が上部に移動するだけですので、縛る上でそれ程難しくはありません。
ただし、拘束しているとは言え、腕を完全に固定していないので、長時間の維持は縛られる側の腕がだるくなり辛くなってきます。それを防ぐ為には少々高度な縛り方が必要になります。
両手を身体の正面で拘束する縛りです。
下手小手縛りの反対になりますが、縄筋が縛られる側から見える為、視覚的な刺激を与える必要性から飾りつけが重要になります。
当然ながら、乳房を責めるのに両腕が邪魔になりますので、雰囲気を盛り上げる為だけに行う場合が多いと思います。
参考写真のように腕を伸ばした状態の場合、「前手一本縛り」と呼称する場合もあるようです。
ちなみに、下に示した写真では、後述の「梯子縛り」も施しています。
両足を束ねて、一本の棒のようにする縛りです。
閉じた両足を利用して股間部にオモチャを仕込んだりする事は出来ますが、あまり積極的な陵辱に使われる事はないように思います。
後述の「道具固定縛り」などと組み合わせて、放置プレイなどを行う場合に行う事が多い縛り方です。
(この縛り方の手順を「胡座縛りの方法・やり方」のページで解説しています。)
胡座(あぐら)を組んだ状態で拘束する縛りです。
後述するM字開脚のように脚を開かせて固定出来るようなシチュエーションではない場合に、股間部を露わにさせる事が出来ます。
比較的最小限の手間で、大きな拘束効果を得られる事の出来る縛りで、実用的な緊縛方法として非常に重宝します。
長時間同じ体制を維持させても、身体的な負担が比較的少ないとされています。(程度にもよります。)
この縛りを行ったまま、あお向けに寝かせると、縛られた側は股間部を隠す事が出来なくなります。
足首を連結する部分は、腹部であったり首(頸部)、胸部など様々なパターンがあります。
また、後述の「屈脚固定縛り」などで下半身の縛りを補い、「後手縛り」などで上半身を補うと拘束力がアップします。
緊縛と言えば亀甲縛りとなる程、代名詞のように興味本位で語られる事の多い縛り方です。
しかし、多くの興味本位で語る人が思っている亀甲縛りは、実は「菱縄縛り」である事が多いのが残念です。「菱縄縛り」の項でも述べましたが、本来は身体の正面に縄で六角形が形成されるように縛る縛り方です。
この縛りも、「後手縛り」や「諸手上げ縛り」と併用すれば拘束力もありますが、この縛りだけでは拘束力はありませんので、ただの飾り(「飾り縄」)と考えていいと思います。
ただし、「菱縄縛り」と同様に、股間部に縄を通す(股縄)ので、そこはそれなりの効果があります。
安易なサイトで、安易な縛り方が提示されていたりしますが、それらの多くが「菱縄縛り」の応用で、縛った直後は綺麗な六角形が形成されて「上手く縛れた」と思ってしまいがちです。しかし、それらの縛りは相手が少しでも動くと縄がずれてしまい、せっかくの六角形が崩れてしまう縛り方になっています。
相手が身体をくねったりして動いた場合でも、形を維持出来る本当の亀甲縛りは、それほど簡単ではありませんので、安易なサイトの手順に騙されないようにご注意下さい。
(この縛り方の手順を「梯子縛りの方法・やり方」のページで解説しています。)
縛られる側の体勢から由来する名称ではなく、縄筋のユニークさから呼称される縛りになります。
縛る箇所を限定するわけではありません。ただ、動きを制限する横縄に対し、縦に繋がる縄が2重になり梯子状に見える事から呼称されています。
一見なんでもない縛りですが、よく考えないと出来ない縛りで、見た目のアクセントとしての効果が高いのが特徴です。
本来、この一覧に載せるのはカテゴリーが違う気がしますが、「はしご縛り」に興味を持たれている方が多いようですので掲載しました。
【このページの流用サイトについて】
この記事の初稿が2013年11月になるのですが、当サイトではこのページを訪れて下さる方が非常に多く「皆さん、こういった情報に興味があるんだなぁ」と軽く感じておりました。
このページの訪問者が多いという事は、安易にご自分のサイトに流用する方も当然のように現れます。
現状、目につくのはあくまでも「参考程度の流用」なので、このページが参考になるのならばそれについてとやかく言うつもりはありません。まぁ、某SMクラブのサイトで流用されているっぽいのを見つけた時は、「なんか原案料ほしいなぁ」くらい思いましたが・・・。
大抵の場合、この記事で紹介している各縛りの名称をただ羅列しているような感じ(羅列している順番もほぼ同じ)で、独自性を出そうと少し分かった風な解説があり、全く緊縛と関係のない広告の画像が途中に表示されるようなサイトでの流用が多いです。
ただ、危険だなと感じるのは妙に中途半端な解説をしているサイトの記事です。
特に関連する画像や証拠もなく縛る手順などを得意げに解説していたりしますが、軽く読んだだけで「あなた人を縛ったことないですよね?」という感じの解説だったりします。
今時なのかもう古いのかわからない言い方をすれば、「それって、あなたの感想ですよね?(by ヒ〇ユキ)」という感じです。
そういった安易な解説を鵜呑みにして緊縛に手を出して、事故などが起きて怪我をするような事がなければいいなと思うしだいです。
皆様、十分にお気をつけください。
【亀甲縛りについて】
あと、以前に問い合わせをいただいたので、ここでお詫び?ご説明?をさせていただきます。
このページで「亀甲縛り」だけ、参考画像が無い理由です。
大した理由でもないのですが、私は単純に「亀甲縛り」が嫌いなのです。
一時、「緊縛と言えば亀甲縛り」みたいな時期がありました。緊縛をあまり知らない人でも「緊縛」=「亀甲縛り」で、まるでそれ以外は無いのではないか?と思われるような感じでした。
いわゆる「大人のおもちゃ」販売店でも、「亀甲縛りセット」みたいな「縛る」のではなく「着る」ような感じのセットが売っていたり・・・今も売っていますが・・・。
そのセットがまた見た目すら「亀甲縛り」の形になっておらず「菱縄縛り」の形だったりで、なんかもうウンザリという感じになってしまいました。
なので、実は私は「菱縄縛り」も嫌いです。
「亀甲縛り」も「菱縄縛り」も、「飾り縄」が出来ればそれの応用だったり単純化したものなので、「飾り縄」の撮影する時はめちゃくちゃ気合を入れていたような気がします。
ただ、「亀甲縛り」はいつまで経ってもやる気がおきず、「菱縄縛り」はこのページに掲載する為にモデルさんにその旨を説明しながら「仕方ないなぁ」と思いながら撮影しました。
(笑って協力してくれたモデルさんには感謝です。今、思えば「菱縄縛り」もう少し気合入れておけば良かったなぁとは思います。あまりにも縛りも撮影も手を抜きすぎでした。すみません。)
とは言え、緊縛師や縄師の中には、「亀甲縛り」や「菱縄縛り」に熱い情熱を傾けていらっしゃる方達もいらっしゃいます。その方達が納得出来るような縛りが出来るのか?と問われれば、恐らく私は出来ないと思います。
あくまで私個人の感想 (ヒ〇ユキさん、ごめんなさい) という事で宜しくお願い致します。
お勧めリンクです。
お勧め緊縛動画です。(AD)