【STEP1】
まずは、縛る箇所を決めてどこまでの範囲に梯子縛りをかけるかを決めます。
その範囲の長さを「ターゲット長 L(cm)」とします。
通常、縄は8(m)程度の長さの物を2つ折りにして使用します。その2つに折った縄の部分を縄頭、縄の両端がそろった部分を縄尻といいますが、その縄頭側の縄を「ターゲット長 L(cm)」に20~40(cm)くらい追加した長さだけ確保します。
(図では L+30cm としています。これからここではこれを副縄とします。)
副縄を残すように、これから縛る箇所の最初の部分に図のように一回巻きつけます。(ここから、縄尻側の方の縄を主縄と表現します。)
ここにこれから行う縛りの起点を作るわけですが、起点のつくり方には様々な方法があります。基本的にどの方法で起点を作っても構いませんが、今回は説明という事で起点の作成方法も見た目重視として梯子縛りに適した方法にしようと思います。
その為、この最初の縄を巻きつける際に、副縄側が主縄側の下側にくるように巻きつけて下さい。
【STEP4】
輪を作った副縄の先をを最初に巻きつけた縄の裏側を経由して、輪の中に通します。
(副縄は巻きつけた縄の後ろは通しますが、輪で囲った主縄の前後はどちらでもいいと思います。個人的には副縄が主縄の前の方がいいかなと思います。)
【STEP5】
輪の中を通した副縄を引っ張り締め付けます。
この時、締め付けた副縄で正面に「X印」か「V印」が出来ていれば成功です。
ここで、縛った縄が拘束対象に適度なテンションがかかっている事を確認して下さい。ここがゆるいと全てが台無しです。
これで、起点は完成です。
【STEP10】
つり上げたテンションを弱めないように【STEP7】~【STEP9】と同じような処理を繰り返します。
(図では計4回繰り返しています。)
ここで、一度【STEP9】でつり上げた後、【STEP7】に行く場合、つり上げた方向と逆方向に縄を展開していく事になりますが、ここで縄のテンションがゆるんだりしないように気を付ける必要があります。
結果、主縄の縦の縄筋は拘束対象の中心より少しずれた位置に出来る事になります。
【STEP11】
ここまでで目標としていた緊縛領域に達したのと、7m~8mの縄の2つ折りの場合は主縄の残りが少なくなってきているはずなので、余り縄の処理を行います。
上への展開は行わず、主縄をもう一度拘束対象に巻きつけます。
【STEP12】
緊縛の定跡としては、「縄は後側(裏側)から通す」みたいな事があるのですが、今回は梯子縛りの縄筋を少しでも隠すという意味で、前方(の下側)から余った縄を腕から伸びてきている縄にグルグルに巻きつけてしまいます。
(最後は、縄尻の止め(結び目)の(手前の)所を拘束対象と縄の間に挟んで終わりとしています。あえて書きますが、最後に固結びなどで結んだりとかしません。)
【STEP14】
副縄を主縄で展開した横の縄筋に前からひっかけ下に引き戻すようにテンションをかけます。主縄での縛りのテンションが適切でないと、ここで縛りが崩壊します。
図では分かりにくいかも知れませんが、副縄でテンションをかけられた横繩が少し下側に戻されています。
【STEP15】
下に向けたテンションを維持しながら、副縄を上向きに戻します。
ここで、下へのテンションをかけずに単純に副縄を主縄の横繩に巻きつけるようにすると、梯子縛りの縄筋が不思議に感じられないような縛りになります。
【STEP18】
以上で終了です。
今回の説明は、実際に行った縛り(最後の画像)をほぼそのままシミュレートしています。
最近は、この縛り方が分かったと言って、SNSなどに写真をアップしている人も見かけるようになりました。一部の人は今回示した副縄を使用しない人もいるようです。今回の例で示した「STEP10」や「STEP11」のあたりから主縄を下に折り返して梯子の片側を作り同じような見え方になるようにしているようです。
どのように縛るかは好みの問題なので、好きなようにしていただければと思います。ただ、主縄を折り返して縛っている人の縛りだと縄のテンションのかけ方が難しくなる為、どのように縛ったのか縄筋が第三者にバレやすくなっている事が多いのが個人的に気になる所です。
ちなみに、この縛りを最初にWeb上で広く公開を始めたのは、ROPE MAGICのスズキレイジ氏だと、私は認識しております。ROPE MAGICは非常に素晴らしい緊縛アートサイトですので、ぜひご覧になって下さい。
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