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第2章 緊縛の心得

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02. 実際の緊縛での原則・概念

緊縛を行う場合に、何を意識して何に気をつけて行うべきなのかという原則や概念について、具体的に解説していきたいと思います。

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1. 強さが勝手に変化しない縛りを意識

(この第3項は、ブログ「縄と罠」で2011/03/01に公開した内容を再構成した内容です。)

(注1:通常、一本の縄を二つ折にして使用するのですが、イラストの都合上二つ折になっていません。)
(注2:結び目もイラストの都合上簡略化しています。)
(注3:本項は、ロープの結び目は滑らないという前提です。)
(注4:イラストの縄の遊びは誇張しています。普通は指1本か2本入る程度です。)


例えば、次の「縄の巻き付け例」画像のように、これから縛る対象に縄をかけたとします。

緊縛 縄の巻き付け例
縄の巻き付け例

ここで、縄を結ぶ場合に絶対にやってはいけないのは、次の「やってはいけない結び方A」画像のような結び方です。

緊縛 やってはいけない結び方A
やってはいけない結び方A

「やってはいけない結びA」画像のように、赤い矢印の方向に縄を引っ張ると、対象に巻き付いている縄は、際限なくどんどんきつく締って行く可能性があるからです(「やってはいけない結びA2」参照)。これが、縛った対象が身体の一部であれば、この場所全ての血液の循環の妨げになり非常に危険です。また過剰な締め付けは、神経が損傷してしまう場合があります(特に手首・足首。胴回りであれば内臓圧迫になります。)。まだ、血液の循環が止まったのは、短時間であれば縄を解けば回復させる事は可能ですが、損傷して傷ついた神経は一生元には戻りませんので、やってはいけない方法です。

緊縛 やってはいけない結び方B-1
やってはいけない結び方A2

正しくは次の「正しい結び方」画像のように、対象に巻き付いている縄も一緒に結ぶ事です。こうする事で、赤い矢印の方向に引っ張っても、縄と対象物の間に隙間が確保される事になります。これでも、過度な力を加えると危険ですが、先ほどの「やってはいけない結び方A,A2」に比べると遥かに安全な結び方になります。

緊縛 正しい結び方
正しい結び方

ただし、ここで示しているのは、あくまで例えとしての内容になり、実際の縛りでは縄が前後に滑る可能性があります。本来は、それに対する縛りを加える必要がある事にはご注意下さい。

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2. 力の分散を意識

人の動きに制限をかけるように縛りあげていくと、縄が人体に触れている部分には必ず力が加わります。可動範囲の大きな腕や脚には勿論ですが、吊りを想定した場合、縄が身体に触れた部分には、体重以上の力が加わる可能性があります。
その為、着衣緊縛であろうが裸体への直接緊縛であろうが、縄が身体に触れる部分は、力が少しでも分散されるように接する面積を少しでも増やしておくべきです。この為、以下に示す事を心がけています。


以下、本項目は、会員様限定公開とさせて頂きます。

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3. 無意味な展開点を作らない

あくまで、私個人の表現になるのかと思いますが、緊縛を行う場合には、必ず縛り始めの所(起点)と縛りを展開して行く所(展開点)があると考えています。


以下、本項目は、会員様限定公開とさせて頂きます。

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4. 余り縄の処理
後手縛りでも亀甲縛りでも何でもいいですが、自分が思った縛りを相手に施して、一通りの手順が終了したとします。その段階で、縄がキッチリ使い終わるなんて事は滅多にありません。程度の差こそあれ、縄は余るはずです。この余った縄の処理をどうするかで、その人が緊縛に対してどのくらい真摯に向き合っているかどうかが分かると思っています。
時々見かけるのが、余り縄を何も処理しないで、そのままだらしなく垂らしている人。あるいは使いこなせない程の長い縄を使い、余りに余った縄を無理やり手元で丸めて団子状にしている人。団子状にまとめるような人は、それだけの知識・経験しかないわけですから団子に丸めるにしてもその場しのぎの適当さで、いつその団子が解けるかも知れません。縄を垂らすにせよ団子にまとめるにせよ、縛る側・縛られる側どちらかが縄に脚をひっかけて転倒するかも知れません。意図しないのにテーブルの脚や柱に縄をひっかけてしまい、急激な力が加わるかも知れません。「気をつけているから、そんな事あるわけがない」と思っている人もいるかも知れませんが、事故というのはそういう思い込みから発生するものです。事故が起きる可能性があるなら、未然に防いでおくのが大人の対応です。


以下、本項目は、会員様限定公開とさせて頂きます。

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【他の緊縛についての解説リスト】

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